飛行機でリラックスする方法!対策のコツはズバリしっかりした準備から
はじめに
海外旅行や海外出張では、フライトはつきものです。
一概にフライトと言っても、2~3時間程度の近距離から、長いものでは丸一日のほとんどを、機内で過ごすといった長距離まであります。
各航空会社共に路線等により違いはありますが、一般的にはファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラスと3段階に分かれていて、快適度もファーストになるほど良くなっていきます。
当然ながら、この快適度の差は料金の差によってランク付けされているものです。
ここでは低価格のエコノミークラスでの、長い時間のフライトでも快適な空の旅を楽しむことができるいくつかのポイントを整理しておきましょう。
快適なフライトのために事前に準備すべきこと
旅行や出張のフライト時間は行先が決まってからわかること、近距離のフライトならば空港に駆け込んで、3~4時間我慢していれば渡航先に着いてしまいますからそう悩むこともないです。
しかしながら、10時間前後も乗るとか、丸一日かかるとかの長距離のフライトではそうもいきません。
まずは長距離のフライトに乗るにあたって、準備段階でやっておくべき快適度UPのあれこれを説明していきましょう。
航空券購入にあたって考えること
海外旅行あるいは海外出張の場合でも、行先がまず最初に決まると思います。
その行先に対してどの航空会社を選ぶかということも、又快適な旅を手に入れるためのポイントになります。
例えば南米大陸(ブラジル等)への旅行を計画したとしましょう。
日本から見れば南米は地球の裏側、すなわち飛行ルートは、北米周りでも、欧州周りでもさほど大きな差を感じることなく、フライトを楽しむことができるということでしょう。
この飛行ルートによる特徴の違いを整理してみます。
いずれにしても日本から南米まで無給油の飛行は、現実的に無理なのでどこかを経由し南米大陸まで飛ぶことになります。
・メリット | ・デメリット | |
北米経由のルート | ・発着便が多く、比較的安価な航空便をゲットしやすい ・ワンワールド、スターアライアンスなどの加盟航空会社が多く、サービスを受けやすい。 ・わずかではあるが、飛行時間は他よりやや短い。 |
・乗り継ぎではあるが、北米では預け荷物は自動的に移されず、一度取り出して再度預け、入出国審査も受けなければならない。 ・乗り継ぎと言えども、一度アメリカ入国となるのでESTA(渡航電子認証システム)の認証もしくは査証(ビザ)の取得が必要になる。(申請忘れに要注意) |
欧州経由のルート | ・欧州各国からブラジルなど南米への直行便でつながっていて利便性が高い。 ・スターアライアンスやワンワールド加盟の航空会社もあり提携サービスも受けられる。 ・入国審査が不要であったり、簡便的であったりと手続きの待ち時間が短い。 |
・日本~欧州各国のフライト、及び欧州各国~南米へのフライトなど、いろいろ調べてベストを探し出す必要がある。 ・日本より欧州各国への到着時間に差があり 午前中に到着する便も多い。 (乗り継ぎ時間をうまく調整することで、ツアーバスによる市内観光を楽しむなども可能になり、癒し効果も得られる) |
中近東経由ルート | ・近年人気が高く、注目されているのがエミレーツ航空やカタール航空などの中近東諸国を経由するもの。 ・乗り継ぎには入国審査もなく、荷物も自動的に載せ替えられるので煩わしさがない。 ・機体も空港も新しいのが多く、ラウンジやエンターティメントも充実しているようです。 |
・北米経由や欧州経由に比べ、3~4時間程度余計にフライト時間がかかる。 |
※他の地域への飛行ルートにも多くの選択肢があり、ベストなルートを選ぶことは快適性にも少なからず良い影響を与えます。
ツアーなどの場合、なかなか飛行ルートなど自由に選ぶことが難しい場合もありますが、知識として持っておいていただいて、ツアー選択などの際の参考に活用頂きたい、又実際の選定にあたっては最新の情報を精査いただきたいと存じます。
一番快適性を左右するのは、ズバリ「座席の選定」
航空券を購入した時点で、ほとんどの場合事前に座席の指定ができますので、自分に合った座席を指定しておくことが快適フライトの第一歩です。
ここで問題となるのは「どの座席が一番良いのか」ということになりますが、結論から言えば「自分の好み」ということになります。
これまで多くの海外出張を経験してきた僕の独断と偏見で整理してみました。
関連して言えることはフライトの予約を可能な限り早くすること、座席の指定もできるだけ早くすること、何故なら早いほど好みの座席を確保しやすいからです。
・メリット | ・デメリット | |
後方 (エコノミー) |
・エコノミークラスの搭乗順位は後方の座席からになるので、収納棚が確保しやすい。 ・最も後方の座席は後ろが壁なので、後ろの客を気にせずリクライニングできる。 ・エコノミーのほとんどの座席が窓側3列の機体でも、後方は2列の座席がいくつかあるので、その座席ではより開放感が得られやすい。 ・トイレや厨房(ギャレー)に近いので、利用しやすい。 ・主翼より離れているため、窓からの眺めがよく、写真撮るにも条件が良い。 |
・機体後部になるほどエンジン音が若干大きくなる。 ・飛行機の性質上、後方に行くほど機体の揺れが大きくなる傾向がある。 ・降機の際には、一般的に前方からとなるため、飛行機を降りるのが遅くなり、入国審査等の待ち時間が長くなりやすい (但し荷物が出てくるまでに時間がかかる場合があり、降機の順番が入国審査の順番とならないケースも多い) |
前方 (エコノミー) |
・機体の中央部付近に近づくため、比較的揺れが少なく、後方よりは快適度が上がる。 ・非常口傍や、中央最前列は座席の前が広く空いているため、座席を離れる場合に自分のペースで動ける。 (非常口傍の場合には、有事の際の手伝いを求められるようです。) |
・主翼の周辺になるので、エンジン音が大きめになる。 ・主翼の周辺になるので、例え窓側であっても窓からの景色は期待できない。 ・最前列の座席では、自由に席を立てる自由さがある反面、足元に荷物の置き場所が確保できない。 ・最前列の座席では正面を見ているとき、壁を見ることになる。 |
窓側 | ・窓からの景色を楽しむことができる。 (但し機体中央周辺では、主翼が邪魔になりあまり期待できない) ・窓側の壁にもたれて眠ることができる。 ・隣の人に安眠を妨げられる心配がない。 |
・壁を伝って空気が流れるので他の席より若干寒い ・収納棚の荷物取り出しやトイレの際、隣の席に声掛け必要で、席を立つタイミングに気を遣う。 |
通路側 | ・窓側に比べ、通路のスペース分窮屈さを感じない。(特に大柄の方には良い) ・席を立つときにも、自分のペースで出来るので、トイレや飲み物等自由度は高くなる。 |
・窓側や内側の席の人が、席を立つとき通してあげる必要があり、又寝てる間に起こされる心配もある。 |
※座席指定を検討する場合、一般的には航空会社のサイトに選択画面が用意されています、いろいろな機体の違いによる座席構成等、航空会社各社の便の座席情報を簡単に知ることができるSeatExpertというサイトがあり、便利です。
実は機内が空いているときのみ使えるエコノミークラス特有のベストシートがあります。
3人~4人分のエコノミークラス席のひじ掛けを収納し、長椅子として使えるので体を伸ばして、ゆったりとお休みになることができるのです。(遭遇できた時はラッキーですが)
フライト前の心構え
・フライト前の空港では、早めにチェックインの手続きを完了させ、土産や機内持ち込みグッヅなどの購入も早めに終えて、ゆったりとした気分で過ごす。
・フライト1時間前くらいには、セキュリティ検査、出国審査に臨み、出発ゲートの近くで、搭乗開始案内を待つ。
この時にはパスポートや搭乗券など必要なものが手元にあることを再確認しておく。
・搭乗開始案内までの時間は自分が一番ゆったりできる方法(webチェック、ゲーム瞑想、飲酒、喫茶等など)で過ごすことが望ましい。
トイレは終えておくこと。
要はこの時点でバタバタすることがないように!!
・搭乗案内に基づいて搭乗開始するが、搭乗案内は区分けされているのでアナウンスを聞き逃さないようにする。
・機内に入ったら、暫く通路で渋滞のようになるが、座席は確保されているので、慌てずに座席に着いたら、機内持ち込み荷物を頭上収納棚又は前席座席下に収納する。
・着席したら、安全ガイドやモニター、エンターティメント、等の説明等用意されているガイド本に目を通す。
・配布されるイヤーフォーンなどを受け取り、問題ないかチェックしておく。
(時々配布されたものが動作しないケースに遭遇することがある)
・機内wifiが使える場合には、その方法などフライト前に把握しておく。
(実際には離陸後に使用可能となると思います)
これら一連の確認ができたら、離陸までの間リラックスして待つことになります。
落ち着かない場合には、自分で聞き慣れてる音楽を聴いたり、本を読んだりして心を落ち着かせましょう。
長~いフライトを快適に過ごすためには欠かせない9つのグッズ
①パソコン(又はスマフォやタブレット)
機内にはエンターティメントとして映画や音楽チャンネルなどがあり、楽しむことができますが、ゲームや機内wifiによるwebサーフィン等自由に楽しむことができます。
又聞き慣れたお気に入りの音楽を聴くことは、とても良いリラックス効果を与えてくれるでしょう。
尚電源アダプターやSDカード等必要最低限のものもお忘れなく。
②足踏み健康器具
その名前の通り、足の裏で踏むことで、足裏のツボを刺激し血行を良くしてくれます。
長い時間同じ姿勢で座り続けているとエコノミー症候群という怖い病気を誘発する恐れもあります。足裏を刺激して気持ちよく過ごしましょう。
③パーカー
機内の温度が下がりすぎたり、暖かくなってきたりと変動した時にも、着たり脱いだり簡単で、体温調整がし易いです。
④スウェットパンツ
長時間のフライトを快適に過ごすためのお勧めは、スウェットパンツです。汗も吸い取ってくれたり、温度調整もしやすいのと、ゆったりとしているので疲れ方が違います。
機内でゆったり快適に過ごすことができれば、現地に到着後スッキリと行動できますね。
⑤マスク
機内は湿度が低く、乾燥状態にあるので、マスクは結構必需品です。
寝ているときなどは特にマスクをしておけば、マスクの保湿効果によって口内の乾燥を防ぐことができます。
喉が弱い人には特におすすめです。
⑥目薬
機内でモニター画面やスマフォ、パソコンなどを長時間みていると目が疲れます。
特に夜間状態を作るため(昼間のフライトでも)機内を暗くしますので、手元照明で画面や本などを見続けるのは、目にとって酷使状態になります。
疲れたと感じたらすぐに注せるように、手元に置いておくことが大事です。
⑦文庫本等
お気に入りの文庫本やクイズ本等、自分がいつも楽しめているお気に入りがあれば手持ちすることをお勧めします。
因みに僕は4字熟語の本やクロスワードの本を持ち込んで、時々覗いて気分転換しています。
⑧アイマスク
眠りの質を上げるためには、やはり必要なものですね。
特に機内では、自然な夜間という状況は作りにくく、隣の座席からの照明の光や、機内照明、あるいは窓からのわずかな外光など、眠りにくい環境が起こりやすいですから必需品と言えるでしょう。
⑨首枕
機内の座席は背もたれが意外と固く、長い事本を読んでいたり、画面を見ながらいつの間にか眠ってしまったときなど、目が覚めると首が痛いということが良くありました。
やはり首を守ってくれるクッション性の強い枕が必要だとその時実感しました。
あとがき
長時間の飛行機の旅は、体力的にも、精神的にも負荷がかかるものですが、快適に過ごすためのポイントをおさえることで、楽しみに変えることもできるといわれています。
快適グッズにしても、まだまだ多くのものがありますが、一番大切なのは非日常的なフライト環境を如何に日常に近づけられるかを意識することが、重要なポイントと言われています。
普段リラックスするために使用している小物などがあれば、旅のお供に携行するのがお勧めです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。