目的地であるマルガリータ島までマナウスからおおよそ2000㎞を走り続けてやっと上陸したマルガリータ島、これまでの疲れも忘れて短い島の時間を楽しむことに。
まずはホテルで朝食をとり、島内散策、海へ出て潮の香りを思いっきり吸ってリフレッシュ、わが愛車で上陸できなかったことが悔やまれる・・・・
一日しか滞在時間が取れないスケジュールに合わせるべく、濃い時間を過ごすことにした。
マルガリータ島での記憶を刻み付けるために!
Margarita Island Beach Tour
念願のマルガリータ島あれこれ
マルガリータ島の魅力、島内1~2位を競う高級ホテル
4日目にして迎えたマルガリータ島の朝、起床午前7時。
相棒の声によってホテルの朝食へGo!
ロビーを抜けてレストランに向かう。
これまでの2泊を過ごしたホテルとは雲泥の差があるホテルの佇まいでした。
聞けば島内1ー2位を争うホテルとの事、それにしてもレベルもわからずに予約しているとは情けない。
ロビーを抜けてレストランへと急ぐ道筋で何故か見慣れた顔があることに気づいたのです。
それは今回の旅のアレンジをしてくれたパラアマゾンツーリズモの米倉氏が目の前にいたのです。
ちょっと驚きながら声をかけると他のツアーを企画して同行してきているのだという、我々が走り始めたのちにマナウスをたってマルガリータに向かったとのことですが、追い越されていたとはさすがに飛行機と感心してしまいました。
しかしながらここまで長旅で全く日本人に合うこともなく走ってきたその先で知る人に会うと心が和むものです。
挨拶を交わして足早にレストラン到着。
目の前に並んだ食べ物のかずかずに、今までの朝飯とは比較にならないほど豪華さを感じたのでした。
如何に今までが質素な食事であったかを実感した瞬間でもあった。
食しながらレストラン内をぐるりと見回してみました。
するとここにも又知った顔・・・よく見れば我が社の役員ご夫妻がいるではないか
よくもまあ会うものだと感心したことを思い出す。
マナウスからの旅行先として人気があるらしい。
朝飯も済ませて腹の具合も良くなった所で散歩に出てみる事にしました。
このホテルは海岸沿にあり道路を挟んで向うには白い砂浜と青い海原が見渡せる、だがチョット様子がおかしい白い砂浜には人っ子一人見えないではないか。
取敢えず良く分からないままに様子を見に行こうとホテルを出て歩き出しました。
太陽が燦燦と照りつけてものすごく暑くなっている道路を横切って砂浜に行って見て驚いた。
まず強烈な匂いが鼻をつく。
驚いて周りを見回すと砂浜には死んだ魚が打ち上げられて転がっているのです。
マルガリータ島の海はとてもきれいだと聞いていたのだが、現実は何とイメージの違う事か。
同じように海岸を散歩していた人に出くわしたので聞いてみると、この辺の海岸は汚染がひどく異臭によって魚まで死んでしまうということでした。
故にこの辺の砂浜では誰もいないのだと聞かされました。
海で遊ぶならば反対側の海岸に行かなければだめなのだと教えてくれました。
それにしてもこれほど汚れているとはチョット信じられない光景であった。
島内散策
気を取り直していったんホテルに戻る事に。
まずは島内散策をしようとタクシーをオーダー。
それにしても我が愛車を連れてこられなかった事がやはり悔やまれた。
車があればわざわざタクシーなどを頼まなくても気ままに見て廻れるものをと後悔したものである。
ホテルのフロントに依頼しタクシーをオーダー、玄関前に来たのが馬鹿でかいむかしのアメ車、ダッシュボードはチンチラを貼り付けたようなそんな車を運転している運転手がこれまた結構ごついおっさんドライバーでした。
どこに行くかと問われたのでどこでもいいから島内を案内してほしいというと、まず入り江になっている所がありきれいだからと連れていってくれたのです。
時々道を間違えたのかUターンをしたり、道行く人に尋ねたりしながら目的の入り江に到着しました。
それにしてもこのドライバーはタクシー初心者なのかとも思えるほどよく間違えていたものでした。
そこには小型の観光船(よくRio NEGROで見かける 20人乗りくらいの観光ボートと同じ)がいくつもとまっていて、出入港を忙しく繰り返していました。
ここでこの観光船をゲットし、船による入り江散策をすることにしたのです。
入り江の中に入っていくといくつかの水路があるようで、其の中を器用にドライブしながら其の景色を見せてくれるのだが、この中を船に揺られて眺めているうちにいつしかアマゾン川の支流を進んでいる錯覚に陥っていました。
其の景色は日ごろ釣りで慣れ親しんでいるアマゾン川流域の気色にとても良く似ていたのでした。
船に揺られること3~40分、ここでもまた多くの観光客が入り交じり多国籍の様相を感じることができます。
船による入り江の散策はおおよそ小一時間ほどで終わり陸に上がることにしました。
ここは砂浜の一部が隆起した状態となっているようで、格好の海水浴場として人気が高いらしい。
この周辺の海は反対側のホテル周辺の海のように汚染対象地域ではないようでとてもきれいな海という印象が強い。
当然の事ながら砂浜で遊ぶ人、泳ぐ人など人が大勢いる事でも反対側のエリアとは大違いです。
漂ってくる海の香りもまた潮の香そのものなのです。
この辺もアクセサリー売りや食べ物売りの出店が並ぶ、どこに行っても商魂たくましい人はいるものだと感心させられた次第です。
次の所に移動してみても、ちょっと走るとすぐに町並みは消えて砂漠のような景色になるのが面白く感じられた。
潅木の小さな木が並び其の中にサボテンの大きな柱が聳え立つ、高いものは4-5mもありそうなものも!
しかしながら島内を走り回ってみても観光スポット的なポイントというのは少ないようだ。
マルガリータ島で楽しむスペイン料理
今宵のディナーは町中のスペイン料理の店ときめた。
さすがに海近くでもあるし、元々スペイン料理は海鮮ものが得意ということで人気店に。
メインはやはりパエリア・・ということで飲み物はラム酒にイワシの料理や貝料理などのつまみを併せて注文し、メインのパエリアが出てくるまで雑談や明日の相談をしながら待つこと数十分。
暫くして丸鍋に作られたパエリアが素晴らしい香りとともに運ばれてきました。
やはり海の傍で味わう新鮮な海鮮物のスペイン料理は格別なものなのです。
ここまでの食生活の不足を取り戻すがごとく提要されたパエリアもアルコールも余すところなく美味しくいただいたのでした。
明日の早朝には早々にマルガリータ島を離れなければならないスケジュールなのです。
明朝の船に乗らなければ予定通りマナウスには帰れなくなるのだから、と自分に言い聞かせ今日は眠る事にしました。
マルガリータ島離島の朝
翌朝電話が鳴り響いた、何事かと飛び起きれば相棒からの朝食コールだった。
朝飯を食べにホテルのレストランに、バイキング形式に並べられたパン類や果物、野菜などを取り朝飯を楽しんだ。
食後すぐに部屋に戻りシャワーを浴びていよいよ帰り支度、それにしてもこのホテルでこんなに早く帰り支度をする客も珍しいだろう。
大体は1週間程度滞在して、ゆっくりと島内を満喫するのが一般的の客のようです。
たまにはこんな客もいていいのかもしれないが!!
たった一日しか楽しめなかったマルガリータ島だが、この短すぎる滞在が余計に余韻を残すだろうと考えながら・・・
2度目のフェリー乗船、本土についてみたら・・・
出発準備を終えホテルをチェックアウトした後船着き場に向かう、船はほぼ予定通りにマルガリータ島の港を離れた。
これから約4時間の船旅、これから先の過酷ドライブを前にして十分体力を戻しておく必要があり、船の中で寝ていこうと考えていたら本当に寝てしまったらしい。
気がつくともう港に船が横付けされている所であった。
暫くして接岸完了すると皆手にはいろいろな荷物を持って下船をし始めたのです。
我々も後に続く、我が愛車の事を少し気にしながら!!
フェリーターミナルを抜けて表に出てみると、我が愛車はいたずらこそされた様子はなかったものの前々から懸念していたタイヤの空気が見事に”0”の状態でホールが地面につくくらいまでになっていたのです。
これには目の前真っ暗という感じで唖然としたが、このまま走るわけにも行かず、仕方なくジャッキを出してタイヤ交換に取り掛かった。
通りかかる人がじろじろと見る中で程なくタイヤ交換を終えたが、ジャッキを下げてまたびっくり、交換した予備タイヤがほとんどパンクタイヤと同じ状態だったのです。
これには愕然とし自分の点検への無関心さの結果であると大いに反省した次第です。
よく考えればスペアータイヤの空気の点検など今までやった事などなかったのだから、いざ使う時にこのような状態であっても無理のない事。
ラッキーなパンク修理専門屋との出会い
これには困り果てて道行く人に尋ねると「この駐車場を出てすぐにタイヤのパンク修理専門屋がある」という。
これはラッキーとすぐ傍ならこの空気のない状態のタイヤでも問題無いと、ほとんど空気のないままの状態で車を運転し、駐車場を恐る恐る出たのです。
果たして本当に修理専門屋はあるのかと一抹の不安を抱きながら・・・するとおおよそ100mほど先に小さな小屋のパンク修理専門屋が視界に入ったのです。
これを見た時には「あー これで助かった」と二人とも声を上げて喜んだ。
このパンク修理専門屋は若者が3人くらいでやっており、次から次からパンクした車が入ってくる始末。
それにしてもどうしてこんなにパンクが多いのかと驚いたものの、パンク修理のみで商売になるというのもまたすごいものだと感心しきりです。
順番待ちをしていると前車の作業が終わり、次は我が愛車の番が廻ってきました。
タイヤを外して空気を入れ水のたまった容器の中へ、ほどなくして彼らはパンクの原因を探し当てたのです。
何とパンクの原因は一寸くぎだったのです。
トラクターに履くような深いブロックパターンのタイヤでもくぎ一本で簡単に空気がぬけてしまうのが現実である。
彼らは結構手早く処理をして無事完了してくれたのです。
手慣れている感じで、ずーっと見ていたが手抜き作業をする様子もなくこれなら安心と納得したのでした。
パンクの修理も終わりタイヤの空気漏れという不安要素も解消!
一路マナウスに向けて再度アクセルを踏み込む足に力が入ります。
Margarita Island Beach Tourまとめ
8日間の日程の半分が経過し、念願のマルガリータ島上陸を無事果たしました。
スケジュール通りの4日間でマルガリータ島上陸を果たし、島内散策を終えて予定通り復路へのチャレンジが始まります。
これまでの往路で走り抜けてきた道と同じ道を引き返すことになりますが、往路では出会うことの無かった驚きや不思議に遭遇することを夢見ながら、残り2000㎞の完全走破に向けて走り出しました。
これから先にどんなドラマが待っているのか想像するワクワクドキドキを抑えながら・・・
最後まで読んで頂きありがとうございます。

